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MOONLIGHT CRUISE

東南植物楽園で開催中
自動運転カートによるナイト・アトラクション

 沖縄市の「東南植物楽園」では毎年秋から翌春にかけてイルミネーションイベント「ひかりの散歩道」を開催しているが、それに合わせて「MOONLIGHT CRUISE」(ムーンライトクルーズ)という乗用カートを使用したアトラクションを実施し、話題を呼んでいる。
 
 ムーンライトクルーズは、日没後の暗闇に包まれた植物園内のコースを4人乗りカートで一周するというナイトアトラクション。ソニーとヤマハ発動機のコラボレーションにより開発された電動カートに乗り、設定されたコースをゆっくりと約8分で1周する。料金は、イルミネーション入場料とのセット料金となる。
 
 乗用カートは、「スマートフォンにカートを乗せる」をコンセプトにソニーの「Xperia」とヤマハ発動機のゴルフカートの技術を組み合わせて開発されたもので、カートの前後左右計4台のカメラと前後2つのセンサーにより全自動運転を行なっている。
 
 アトラクションとしての最大の魅力は、映像コンテンツと植物園の現実空間が車内フロントの大型液晶モニターにMR(複合現実)として映し出され、独自の映像体験ができること。コンテンツは「NIGHT AQUARIUM」(ナイト アクアリウム)と「鬼大城」(うにうふぐしく)の2種類から選択するが、ナイトアクアリウムはジンベイザメやイルカなどの海洋生物の映像が流れ、子どもでも楽しめる内容となっている。これに対し、鬼大城は沖縄テレビのホラーオムニバスドラマ「琉球トラウマナイト」とコラボレーションしたホラー映像が流れるカップル、グループ向けコンテンツだ。
 
 まだ試験的な導入であるが、同植物園では今後、水上楽園エリアでの全自動運転カートの新サービスの導入も検討していくという。

「鬼大城」の映像コンテンツ。ソニーの高精細CMOSイメージセンサーで映し出された実際の植物園の風景と映像コンテンツが合わさり、恐怖感をかりたてる

ムーンライトクルーズで使用する4人乗り電動カート。カートの外側には前後左右に大型モニターを設置。前後の縦型モニターはスマホをイメージさせるデザイン

ムーンライトクルーズで使用する4人乗り電動カート。カートの外側には前後左右に大型モニターを設置。前後の縦型モニターはスマホをイメージさせるデザイン

カート内の前方に設置されたモニターで映像コンテンツを観賞する
 

水面を照らす「ひかりの蓮の花」、建物全体をLEDで「キャッスル」など見所が多い。LED数は280万球を使用

水面を照らす「ひかりの蓮の花」、建物全体をLEDで「キャッスル」など見所が多い。LED数は280万球を使用

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