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㈱ヒューマックスエンタテインメント

 

「楽しませる力」を体系化、可視化
アミューズメント施設の運営受託にも注力

 

不動産会社の㈱ヒューマックスのグループ会社として、東京を中心にアミューズメント事業を展開する㈱ヒューマックスエンタテイメント。現在はボウリング場「新宿コパボウル」、スポーツエンタメパーク「クロスポ千葉浜野店」「クロスポ八王子店」、イベントホール「新宿FACE」、ライブハウス「新宿BLAZE」などの5店舗を経営する。依然続くコロナ禍での事業拡大は困難を伴うが、社長の林祥裕氏に今後の事業展開について話を伺った。


代表取締役社長

祥裕

店舗により異なるコロナの影響
ライブハウスでは新たなニーズ発掘
 
── 長引くコロナ禍のなか、貴社のアミューズメント店舗はどのような状況でしたか。
 
 弊社の事業全体では、コロナ禍の影響がいちばん深刻だった時期にはコロナ前と比べて約5割まで業績が落ち込みました。しかし現在は、アミューズメント施設はコロナ前の7~8割程度まで、ライブ施設ではほぼコロナ前まで回復しています。業態ごとに、異なる傾向がみられます。
 
 集客面でもっとも大きな影響を受けたのはファミリー層で、「クロスポ千葉浜野店」「クロスポ八王子店」といった郊外立地のアミューズメント施設ではファミリー層の集客が大きく減少しました。コロナ感染が厳しいなかで2021年10月にオープンした「クロスポ八王子店」は、当初は24時間営業としてスタートしたのですが、すぐに9時から23時までの時短営業に切り替えました。ファミリー層は、感染状況に敏感に反応しますので、大きな集客は期待できません。また、新宿歌舞伎町の「新宿コパボウル」では、メイン客層だったサラリーマン層や法人利用がコロナ禍で大きく減少し、行動規制の緩和後も回復に時間がかかっています。夜間の集客についても回復が遅れています。
 
 それに対して、若年層はコロナ禍でも感染にあまり気をかけず柔軟に行動されています。若年層がメインの「新宿FACE」「新宿BLAZE」などのライブハウスはコロナ前の水準に戻っています。
 
── ライブハウスは一時期、“コロナ感染拡大の温床” のようにみられていました。貴社ではどのように運営していましたか。
 
 東京都からの休業要請が解除されてからは、定員の50%を上限にライブ公演を行ないました。そうしたなかで、これまで気づかなかったニーズがあることがわかりました。「新宿B L A Z E」のキャパシティは800人なのですが、コロナ禍では400人を上限に公演を行なったところ、400人規模ならマイナーなアーティストでもビジネスとして成り立つことがわかりました。いま渋谷にはキャパの小さいライブハウスが約50か所ありますが、マイナーなライブに対しても一定のマーケットが存在しているのです。規模の大きなライブ会場を新たにつくるのはむずかしいですが、小規模なら対象物件も多く、当社としても出店の可能性があります。
 
オペレーションのDX推進
ニーズ高いコンテンツをタイムリーに
 
── 「クロスポ八王子店」の運営状況は、いかがですか。
 
 クロスポブランドでは、2015年にオープンした「クロスポ千葉浜野店」に続く2店舗めとなりますが、ボウリングやスケートパーク、卓球、カラオケ、ビリヤード、クライミング、ボルダリング、トランポリンなどのコンテンツが充実しています。カラオケ、ボウリング、ボルダリングなど、それぞれ人気があります。
 
 運営面では、顔認証会員システムの導入と自動精算機が本格稼動しています。顔認証会員システムは、顔認証の登録をすることで2回目以降は面倒な手続きを・・・
 

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2021年10月1日にオープンした「クロスポ八王子店」

クロスポ八王子に新設した「スケートパーク」