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東急歌舞伎町タワー

「世界のエンターテイメントシティ歌舞伎町」を目指し、その拠点と位置付ける

 

ライブホール、劇場、シネコン、フードホールなど
新宿歌舞伎町に国内最大級のエンタメ施設誕生

 東急㈱および㈱東急レクリエーションは、「歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿TOKYU MILANO再開発計画)」の一環として、「新宿TOKYU MILANO」跡地に、複合商業施設「東急歌舞伎町タワー」の開発を進めている。
 
 同施設は、地下5階地上48階棟屋1 階建て。“好きを極める”をコンセプトに、映画館、劇場、ライブホールなどのエンターテインメント施設やホテル、店舗などで構成する。オープンは2023年4月14日(うちホテルは23年5月19日)。
 
 以下、同施設の中核をなすテナントを紹介する。
 
 ●ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」(地下1~4階)
全国6都市8か所で展開する「Zepp」が入居。新宿エリア最大級のキャパシティをもつ1,500人収容のライブホールとなる。Zepp初の360度LEDビジョンも備え、ここでしか味わえない音楽体験を作り出す。
また、夜間時間帯はナイトエンターテインメント施設「ZEROTOKYO」として運用。昼夜通しての空間活用を図る。
運営は東急、東急レクリエーション、㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントの3社による合弁会社、㈱TSTエンタテイメント。ソニーミュージックグループのもつ、Zeppホールネットワークの基盤を活かす。
 
 ●劇場「THEATER MILANO-Za」(6~8階)
 新宿TOKYU MILANOに入居していた映画館「新宿ミラノ座」の名前を継承するライブエンターテインメントシアター。舞台と客席の一体感を重視した設計を採用しながら、自由度の高いステージを配置。客席数は約900席。大衆娯楽文化を発信し続けてきた新宿歌舞伎町の歴史を受け継ぎ、演劇、音楽、映画といった多彩なエンタメ文化を発信する。運営はTSTエンタテイメント。
 
 ●映画館「109シネマズプレミアム新宿」(9~10階)
 新宿ミラノ座を運営していた東急レクリエーションが、そのDNAを継承しつつ、シネマコンプレックス「109シネマズ」のノウハウを活かし運営を担う。スクリーンは8、総席数752席。新宿エリア初の3面ワイドビューシアター「ScreenX」も導入する。
 
 そのほか、2~5階には特徴的な店舗が入居する。
2階には、新しい横丁ブームの元祖「恵比寿横丁」、「渋谷横丁」などを手がけた㈱浜倉的商店製作所が運営する「エンターテインメントフードホール」が展開。「祭り」をテーマに食と音楽と映像が融合した全10店が集積し、日本全国の地域料理やB級グルメなどを提供する。また、ホール内にはステージやDJブース、カラオケなども設置し、さまざまなパフォーマンスやイベントも行なう。
3階には、㈱バンダイナムコアミューズメントによるアミューズメント、フード、イベントなどを組み合わせた新業態「namco TOKYO」が展開。最新のクレーンゲームやカフェバー、またバンダイナムコグループが取り扱うIPコンテンツを多様な形で体験し、楽しめる場を提供する。
4階には、㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントと㈱ソニー・ミュージックソリューションズが共同で、ダンジョン攻略体験施設「THE TOKYO MATRIX」を出店。これまでにないリアル体験とオンライン参加が融合する新しいエンターテインメントを発信する。
5階には、「美と健康」をテーマにしたウェルネスエンターテインメント施設「EXSTION(エクジション)」が誕生(運営:(同)MILANO 05)。トレーニングジムやプライベートサウナ、テラスプールなどが配されるウェルネスゾーンと、上質な食やお酒を味わえるホスピタリティ高いレストラン(4業態、全184席)を併設。会員制スタイルとし、利用者のライフスタイルに合わせたウェルビーイング体験を提供する。
また18~47階にはラフスタイルホテルとラグジュアリーホテルの2施設が入居。なお、2施設ともシンガポールに本社を置くパン・パシフィックホテルズグループと東急ホテルズがソフトブランド契約の上、展開したもの。経営は、東急の100%出資で設立した㈱THMが担い、㈱東急ホテルズが運営を受託する。
 
 そのほか新宿歌舞伎町タワーでは23年4月28日から、コンセプトである“好きを極める”を具現化する施策第一弾として、国内外で根強い人気を誇る『エヴァンゲリオン』を題材に「EVANGELION KABUKICHO IMPACT」を順次開始する。THEATER MILANO-Zaにて演出家シディ・ラルビ・シェルカウイ氏による舞台化、109シネマズでのシリーズ関連作品の上映などを予定している。

所在地

東京都新宿区歌舞伎町1-29-1

オープン

2023年4月14日(ホテルは23年5月19日)

事業主体

東急㈱、㈱東急レクリエーション

敷地面積

4,603.74㎡

建築面積

約3,600㎡

延床面積

約8万7,400㎡

規模

地下5階地上48階棟屋1階建て

高さ

約225m

建物用途

ホテル、劇場、映画館、店舗、駐車場など

スタンディング約1,500人、シーティング 約500人のキャパシティをもつZepp Shinjuku(TOKYO)」

幅広い演出に対応可能な自由度の高い舞台特殊設備や可変性に優れた客席を採用した「THEATER MILANO-Za」 

全席をプレミアムシート、またハイスペックな映写・音響設備を備える「109シネマズプレミアム新宿」

歌舞伎町の新たな交流拠点を標榜する「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」では1,300席用意

POPなネオンに囲まれた空間にアミューズメントエリアや飲食エリア、イベントエリアを設ける「namco TOKYO」

会員制の「EXSTION」はラグジュアリーな空間を演出