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㈱カプコン

 

体感型アミューズメントの新業態
「MIRAINO」で切り拓くロケーション戦略

 

アミューズメント施設を展開する㈱カプコンでは、20217月にイオンモール白山、202210月にイオンモール土岐に、ボルダリングなど体感エンターテインメントをコンセプトにした新業態「MIRAINO」をオープンし好調に推移している。店舗運営部の橋本佳哉氏に、新業態を核とした同社のロケーション戦略を伺う。


OP事業統括 店舗運営部
店舗運営チーム チーム長

橋本 佳哉

ガチャガチャブームで新規客層が増え
コロナ禍からの回復が進む

 
── withコロナのなかで、貴社は大型アミューズメント施設を新規にオープンされるなど積極的に展開をされています。
 
橋本 アミューズメント施設としては「プラサカプコン」「ゲームランド」、そして今回、白山と土岐に新ブランドとしてオープンした「MIRAINO(ミライノ)」を展開しています。現在、アミューズメントだけで42店舗、それに「カプコンカフェ」と「カプコンストア」「キャラカプ」といった業態も展開しております。お客さまのニーズにあわせて今後もいろいろな業態を積極的に展開していきたいと考えています。
 
── ここのところ「カプセルラボ」の出店がかなり活発ですが。
 
橋本 ガチャガチャのブームにより、お客さまだけでなくショッピングセンター(SC)事業者さまからも高い需要がありますが、人気を維持するには魅力ある景品の持続的な投入と量の維持が不可欠です。アミューズメント景品と同じく旬のアニメ系キャラクターも強いのですが、コレクション性の高い雑貨系のものにも人気があるなど、タイムリーにお客さまの嗜好を敏感に把握しなければならないビジネスなので、まだまだ試行錯誤しているところです。
 
 今回の土岐店ではSC事業者さまから、集客の核となるような従来の枠にとどまらない非日常性のある「コト・トキ」の体験空間となるものが欲しい、という強いリクエストがあったため、大型エンターテインメント施設「MIRAINO」に加え、圧倒的な品ぞろえによる買い回り体験の楽しさを提案した「カプセルラボ」を配置して、より広い層のお客さまの嗜好にリーチする新しいエンターテインメントのかたちを目指しました。
 
── コロナ禍の影響は大きかったと思いますが、その後の回復状況は。
 
橋本 2020~21年は営業時間の短縮や休業などが続きましたが、現在では店舗ごとに状況は異なるものの、ほぼ2019年並みに戻っている店舗も出てきました。完全終息はまだ先のようなので、感染対策は現在進行形で行なっている状況です。ジャンルでみると好調なのは景品ゲームで、それ以外はまだ厳しく、8割どころか半減しているジャンルもあります。プライズの好調要因はコロナ禍のなかで、ネットフリックスなどの配信を利用するお客さまが増えたことで、必然的にそこで配信されているアニメの視聴機会も増え、それがキャラクター景品の人気に繋がり、景品ゲームの需要が高まったのではないでしょうか。また、アニメに関連するキャラクター景品に興味をもった、いままでゲームセンターを遊び場としていなかったお客さまが、お目当ての景品を狙ってクレーンゲームをプレイしに来られるようになったことで、新しい客層が増えていることも景品ゲーム人気の一因かもしれません。
 
体感型エンターテインメント施設として
集客に貢献する「MIRAINO」を開発

 
── 昨年、MIRAINOというブランドを新たに立ち上げましたが、その戦略は。
 
橋本 白山と土岐で展開するMIRAINOは、郊外型SCの1,000坪超のスペースを活かしたSC集客の核となる施設、というコンセプトでスタートしています。これまでの「プラサカプコン」の中心客層だったファミリー層に加え、その体験型エンターテインメントの要素を加味したことで、これまでよりも広域の・・・
 

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大型の体感型エンターテインメント施設「MIRAINO」を展開

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