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あらかわ遊園

れた日には富士山が眺められる高さ40mの観覧車。6人乗りゴンドラ28台のうち4台がスケルトン仕様

 

大型アトラクション5機種を新設
今夏の週末にはナイト営業もスタート

 都内唯一の公営遊園地「あらかわ遊園」が4月21日、リニューアルオープンした。リニューアル最大のポイントは、園内中央部にある「のりもの広場」の大型アトラクションの刷新だ。同遊園地のシンボルとして長年親しまれてきた観覧車を高さ40m(従来は26m)に大型化し、ライド系の「豆汽車」「スカイサイクル」「メリーゴーランド」は新しい機種に一新。また、コーヒーカップに変わり水を使った「ウォーターシューティングライド」を新設した。これら5つのアトラクションを手がけたのは泉陽興業㈱。

 さらに園内東側に雨天対策として「わくわくハウス」も新設、その2階には多種多彩な室内遊具を揃えた「わくわくパーク」を設置するなど、アトラクションの大幅な拡充を図っている。
 
 従来弱かった飲食部門の強化も図った。全面リニューアルとなったメインフードコート「もぐもぐハウス」のほか、都電の車両を改装した「一球さん号(カフェ193)」を新設した。
 
 あらかわ遊園は1922(大正12)年に開園し、今年100周年を迎えた歴史ある遊園地。低年齢の子どもを中心としたファミリー層をターゲットに根強い人気を集め、コロナ禍前には年間約40万人を集客していた。工事期間3年4か月、総工費約40億円の一大プロジェクトとなったが、現在夏に向けイルミネーションを整備している。完成した際には週末の夜間営業も行ない、年間50万人の集客を目指している。

「メリーゴーランド」はウマのほかイルカ、パンダ、ティラノサウルスなどバリエーション豊か(定員40人)

「ウォーターシューティングライド」(定員12人)は、回転しながら上下するゴンドラに乗って中央のタワーの的に水を放出し点数を競う

「豆汽車」は全長200mの線路を約3分かけて走行する。車両は18人乗りが2両連結している

「わくわくハウス」2階には室内型遊具を揃えた「わくわくパーク」を展開。雨天時の子どもたちの遊び場を確保している