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SMART AQUARiUM SHIZUOKA

「MITSUKERU」は来館者の自発的な発見・探求の場として構成

 

展示趣向凝らした都市型水族館が
松坂屋静岡店に開業

 JR静岡駅前の松坂屋静岡店本館7階に4月27日、都市型水族館「SMART AQUARiUM SHIZUOKA」(スマートアクアリウム静岡)がオープンした。開店90周年を迎える同百貨店の大規模改修計画により、コト消費に対応した店づくりの一環とて開設された。
 
 同水族館の開発コンセプトは、「街なかの、暮らしに寄り添うスタイリッシュな水族館」。人の往来が激しいターミナ駅前というを立地特性を活かし、日々の暮らしのなかでより身近な水族館として楽しんでもらうことを狙いとしている。規模的制約のある百貨店内での水族館であるため、延床面積は約1,800㎡とコンパクトに仕上がっている。44基の水槽に生物約100種・約2,200点が展示され、ゾーニングや展示方法、空間演出の工夫により見応えのある内容となっている。
 
 施設内容は、「ウェルカムゾーン」のほか、「NAGAMERU」「TUNAGARU」「MITSUKERU」「DISCOVERY」「YOSOOU」「NAGOMU」のエリアで構成されている。ウェルカムゾーンでは、静岡のシンボルである富士山、松、波のほか四季の情景を映像で演出し来館者を迎える。そしてメインエリアとなるDISCOVERYには、環境、進化、科学など8つのテーマの本棚とテーブル席を設置。興味あるテーマについて本を読んだり、調べたりすることができる学習・研究機能も盛り込んでいる。また、DISCOVERYに隣接の「MITSUKERU」は「自発的な発見・探求の場」とし、顕微鏡で魚などの標本が観察ができる。
 
 同施設のメインターゲットは、松坂屋の従来の顧客に加え、情報に敏感な10代から30代を想定(週末はファミリー層)。新たな客層も取り込み、初年度は30万人~40万人の入場者数を目標とする。

「MITUKERU」には顕微鏡が置かれていて、左右の棚にある標本を自由に取り出し観察ができる

「DISCOVERY」には8つのテーマの本棚を設置。テーブルで本を読んだり、調べものができる

DISCOVERYではカエルのキャラクター「オスカル」とコミュニケーションが楽しめる。オスカルが館内に隠された謎やクイズを出題する

ウェルカゾーンでは静岡のシンボルである富士山を背景に、松が来館者を迎える。プロジェクターによる背景の映像は刻々変化する